電気化学療法

電気化学療法(ECT)とは

― 体にやさしく、がんをピンポイントで治療する新しい選択肢 ―

電気化学療法(Electrochemotherapy:ECT)は、
少量の抗がん剤と特殊な電気刺激を組み合わせて、
がん細胞だけを狙い撃ちする治療法です。

抗がん剤を全身に回すのではなく、
👉 電気の力でがん細胞の中に直接届ける
これが電気化学療法の最大の特徴です。


どんなメリットがありますか?

✅ 体への負担が少ない

  • 抗がん剤は少量
  • 全身への副作用がほとんどありません
  • 高齢の子や持病のある子にも使える場合があります

✅ がんをピンポイントで治療

  • 皮膚や皮下のしこりに直接作用
  • 周囲の正常な組織を傷つけにくい

✅ 手術が難しい場合の選択肢

  • 手術ができない
  • 再発してしまった
  • 手術後に取り切れなかった可能性がある
    こうしたケースで力を発揮します。

どんな腫瘍に向いていますか?

主に皮膚や皮下にできる腫瘍が対象です。

  • 肥満細胞腫
  • 皮膚のがん(扁平上皮癌など)
  • 小さな肉腫
  • 再発した腫瘍
  • 手術後の取り残しが心配な部位

※体の奥深くにある腫瘍や、全身に転移している場合は適応外になることがあります。


治療の流れ

  1. 麻酔(短時間)
  2. 抗がん剤を投与
  3. 腫瘍に専用の電極を当て、短時間だけ電気刺激
  4. 治療終了

多くの場合、日帰り〜短期入院で対応できます。


副作用はありますか?

  • 治療部位の腫れや赤み
  • 一時的な痛み
  • しこりが壊死して、見た目が悪くなることがあります

👉 ただし、全身の副作用(食欲不振・嘔吐・脱毛など)はほとんどありません


こんな飼い主さまに選ばれています

  • 「高齢なので、強い治療は避けたい」
  • 「手術が難しいと言われた」
  • 「再発してしまったが、できることはしてあげたい」
  • 「生活の質(QOL)を大切にしたい」

当院の電気化学療法について

当院では、

  • 適応を慎重に判断
  • 必要最小限の治療
  • 生活の質を最優先

を大切にしながら、電気化学療法を行っています。

すべてのがんに適した治療ではありませんが、
条件が合えば、体にやさしく高い効果が期待できる治療です。